平成23年には山内広平教授が本学准教授より主任教授に就任。山内教授は昭和51年東北大学医学卒業。井上前教授と同じく第一内科で研究に従事し、昭和59年米国NIHへ留学し昭和62年帰国後、第一内科で気管支喘息のサイトカイン、接着分子についての研究を行い、平成7年より本学に助教授として迎えられ、井上教授のもと研究、教室運営に尽力した。教授就任後は、喘息と遺伝子多型との関係、アレルギー性血管炎マウスモデルの作成などの研究成果を報告した。また、びまん性肺疾患・膠原病・遺伝子疾患・肺がんの幅広い領域の診断・治療を推進し、地域医療のレベルの向上・発展にも貢献した。
平成29年からは、宮城県立がんセンターより前門戸任教授が赴任した。前門戸教授は平成元年に自治医大卒業後、青森県で9年間の義務年限終了後に東北大学加齢医学研究所に進み、主に肺癌基礎研究に従事した。宮城県立がんセンターではNEJ002試験をはじめ数多くの臨床試験の中心となって活躍した実績があり、本学呼吸器・アレルギー・膠原病内科の歴史に肺がんの研究成果が加わることを期待したい。